ハワイ島のチャーターならガイド歴24年、キラウエアを知り尽くした和田タイチョーにおまかせ!ハワイ島探検隊の「和田探検隊日誌」

和田タイチョーの日々を綴る和田探検隊日誌

2012年6月 6日 (水)

金星の太陽面通過

ハワイ時間6/5は天文マニアで大賑わいでした。

金星が太陽面を通過するという事で、大量の観測者がハワイ島に来たため、マウナケアはピストン輸送のバンのため一般車は通行止め。サドルロードもポリスが出て交通整理をしていたと聞きます。

私は太陽観るのに山に登る事はないので、海沿いのNELHA(ハワイ州立自然エネルギー研究所)の海岸で観測しました。

Netで調べたら12:08頃から始まるとの事でしたが、9分になっても確認できませんでした。12:14頃には肉眼でもはっきりと確認できました。

先月の金環日食の影響で、望遠鏡の前玉にかぶせるソーラーフィルターが売り切れで買えなかったため、部分日食の時と同じアルミ製のエマージェンシーブランケットを2重にしてフールドスコープの前に貼り、大幅に減光するという方法で観測&撮影しました。

機材は前回の部分日食と同様、Nikon のED82-A フィールドスコープ+なんちゃてソーラーフィルター、Nikon ワイドDS30倍、Nikon1 V1、専用デジスコーピングカメラブラケットです。

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12:09の写真です。黒点以外何も見当たりません。写真は全てクリックすると大きくなります

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12:14 この写真の太陽の縁の左上に黒い小さな影のようなものが見えます。

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12:29 金星の姿がはっきりとわかりますね。左の黒いホクロのようなシルエットが金星です。なるべく太陽の北極が上になるようにしていますが、時間経過と共に若干ずれます。黒点の位置を基準にして太陽と金星の位置関係を確認してください。

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12:40 だいぶ内側に入り込んできました。

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少し拡大してみました。金星暑そう!地表面の気温は極地域から赤道地域までほぼ460℃!大気の約96%が二酸化炭素ということで、温暖化により受けた熱が逃げにくく毛布に包まったように温まっています。地表面の温度は最も太陽に近い水星よりも高くなっています。

金星は地球とほぼ同じ大きさの惑星で、太陽系の中では最も地球に似た天体といわれています。しかし現在の環境は大きく異なります。金星にもかつて地球のように海があったと主張する学者もいます。もしそうだとすると、大量の海の水は太陽の熱で蒸発してしまった事になります。もともと海は誕生しなかったかもしれません。いずれにしてもほんのちょっと太陽に近すぎた事(地球と太陽の平均距離の72%)が金星を死の惑星にしてしまったのです。

海の水が全て大気になるわけですから大気の量は桁違いで、気圧は地球上で900mの海に潜った圧力です。ハワイ島で言えば海底火山ロイヒの山頂付近の圧力に近いという事になります。

海の水には大量の二酸化炭素が溶け込んでいます。それが大気に出たり、岩石に取り込まれていた炭酸塩(CO3)も熱などでCO2を大気に放出します。気温が上昇すると水温が上がり海の蒸発量が増えます。すると海に解けていたCO2が放出されさらに温暖化し、海の水の蒸発が盛んになりCO2が放出・・・という温暖化の暴走が始まり、ついには海の水が全て蒸発。今のような生き物とは無縁な世界になってしまったという事でしょうか。

地球は太陽との距離が絶妙だったのでしょう。太陽と地球の距離を1AU(Astronomiccal Unit)といいます。約1億5千万キロです。これがほんのわずか近くても遠くても水が液体で長期間あり続ける事ができず、凝固、沸騰ということになってします。

地球誕生から8億年の年月を経て生命が誕生し、その後4億年もかけて光合成する生き物へと進化し、ゆっくりと海に酸素を放出していきます。当時海水には大量の鉄イオンが溶け込んでいましたが、酸素が不足し酸化できず海は緑色だったそうです。やがて酸素の供給を受けて鉄が酸化し沈殿して鉄鉱石というありがたい資源も生まれました。

鉄の酸化が終わると余った酸素は大気に放出され始め、オゾン層が生まれ有害な紫外線を防ぐようになり生命が上陸を始める。一気に生息域を広げ、今から約5億年前にはカンブリア爆発という爆発的な生物進化が起こりました。

その間もその後も地球生命は決して安定した進化をしてきたわけではなく、幾度と無く全生命の80~90%という大量絶滅をしてきました。隕石の衝突、スーパープリューム噴火などよく生き残ったなと感心するほどの大惨事を乗り越えて今の地球生命があります。

今まであったのですから、今後も大量絶滅を起こす大惨事が起こるはずです。しかし、根絶やしにはならずに今があるので、人間が滅んだとしても何かは生き延びる事でしょう。

地球も温暖化が進んだ場合、海底から大量のメタンが放出され、温暖化の暴走が起きると言っている学者もいるようです。そうなれば今の金星のような地球になるかもしれません。その時は生命は絶える事でしょう。宇宙戦艦ヤマトに出てくる地球のようにはなりたくないですね。

話しは脱線しましたが、今日は金星と太陽を眺めていて本当にいろいろな事を考えました。今の幸せを感じずに、くだらない事で怒ったり、しょんぼりしたり。人間は厄介ですね。

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13:21の写真です。この後撤収して家に帰りました。

いやぁ~すごい日差しでした。上ばっかり見上げてたので顔が真っ赤になってしまいました。普段髪の毛が守ってくれてたんですね。今世紀最後の金星の太陽面通過はなかなか感慨深いものでした。出かけていって良かったと実感しました。一人で本当に楽しい時間を過ごせました。ありがとう金星君、太陽さん。

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2012年5月22日 (火)

ハワイ島部分日食 5/20 2012

日本は大都市圏で金環日食が観られるという幸運に恵まれました。天気予報はなかなか厳しい感じでしたが、多くの場所で観られたようですね。前回の皆既日食の時は、多くの人が押し寄せた島が悪天候で残な結果になりましたので、今回も心配していましたが本当に良かったですね。

ハワイ島は日付変更線をまたぐため5/20の日付になりますが、部分日食が観れました。その様子をご報告したいと思います。

ハワイ島では約1/10程度に欠けるという程度だったので、家で観れたら観ようかな位の感じで家で仕事をしていました。何の気なしに iPad の某天文ソフトウェアで星図を使って日食の様子を再現したところ、情報とは違い結構欠けて見えていました。しかし、ハワイ島の位置ではそんなに欠けないはず?と疑問に思いましたが、とりあえず観ておいた方が良いなと思いました。

しかし、コナはドン曇り。全く見える気配はありません。仕方が無いのでコハラコーストの晴天域に観に行く事にしました。しかし、観測用の望遠鏡に取り付けるソーラーフィルター(1/10000~1/100000に光を弱めるフィルター)は持ってないし、最低でも望遠鏡を使わずに眼視で観れるように、現像済みポジフィルム(スライド用の写真フィルム)の露光していない部分を探し、2重に重ねて即席日食メガネを作りました。

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こんな感じに2枚の部分と1枚の部分を作ると晴れ用、雲り用になります。

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こうやって使います。ちなみによく見えました。

太陽光は想像以上に強いため、直接肉眼で焦点を合わせて見た場合、一瞬で網膜を傷めます。日食メガネを自作する場合は一歩間違えると大変危険ですので、専門的な知識のある方にアドバイスをしてもらうようにしてください。少しでも眩しいと感じたら、それで見ることは大変危険です。きちんと減光されているものは眩しくありません。

でも、これでは撮影はイマイチです。コンパクトカメラのレンズの前に付けて撮影は出来ますが、それでは太陽が小さすぎて、太陽が露出オーバーになってしまいうまく撮れません。

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これが即席日食メガネを使い、Nikon1というカメラの300mm相当の望遠レンズで撮影したものです。300mmといえば、相当な望遠レンズになりますが、それでもこの大きさにしかなりません。太陽の視直径は0.53度位ですので、もしも東から西に一直線に天空に線を引いた場合、その線上に太陽を隙間無く並べると約340個並びます。思っているより大きく写らないのが太陽なんです。

何とかフィールドスコープを使ったデジスコーピングで太陽を撮りたいと思い考えました。本来はフィールドスコープの先端に合う大きさのソーラーフィルターを付けるのですが、あいにく持っていません。そこでひらめいたのがハイキングなどに持って行くエマージェンシー・ブランケットです。緊急時に体温の低下を防ぐために使う、極薄のAlminized Polyester という素材のシートです。体を覆うと体温がシートで反射して体に戻るという事で体温低下を防ぐものです。

これを以前使用した時に光がわずかに透過することを知っていましたので、これを使えば何とかなるかも知れないと思い、家を探しましたが見つからず、Kmartで買い現地に向かいました。

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こんな感じに適当な大きさに切り、望遠鏡の前に張って取り付けます。まずは一枚つけてどの程度遮光するかアイピースに手を近づけて、手に当たる光を見て確かめます。ちょっと強すぎるのでもう一枚付けました。手を当てた感じは良い感じなので、サングラスをかけて覗いてみました。イイ感じ。でもサングラスを外すと眩しいです。3枚付けると暗すぎで、光学的にも悪化しすぎなので2枚に決定。

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こんな感じで完成。本当はシワを伸ばさないといけませんが、いまいちピンと張れずこれで妥協。合成焦点距離2430mmの超望遠なんちゃって日食観測システム完成。写りは正直イマイチでしたが、better than nothing ということで無理やり納得。

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午後 2:26 太陽の北極の少し東が少し欠けてます。太陽の赤道よりも北に多数の黒点が見えます。

この自作フィルターはブルー系の色が出るので、ホワイトバランスをいろいろ調整しながら撮影しました。オートから晴天、曇り、晴天日陰、蛍光灯、白熱灯など試しましたが、結局マニュアルで自分で調整して落ち着きました。その写真を画像処理してあります。

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15:24 前の写真から約一時間が経ちました。月の位置が東から西にこれだけ移動しました。本当に興味深いですね。金環日食と比べれば地味ですが、それはそれで十分楽しめました。観に行ってよかったと思いました。

皆さんもいろいろと天文ショーを楽しんでください。春分の日と秋分の日に正確に真東から昇る日の出、真西に沈む日没を観るのも十分楽しいですし、流星群などもイイですね。

近い将来、ハワイでは以下の二つの天文ショーがあります。

ハワイ現地時間6/3の夜、日付が6/4に変わる頃から部分月食が始まり、ピークが深夜1時ごろで2時頃に終了します。

そして同じくハワイ時間6/5の正午過ぎから太陽面を金星が通過します。日食同様に光を大幅に減光すると太陽に黒いほくろのように金星がシルエットで見えるはずです。この日も休みだったら観測したいと思います。出来ればそういうのが好きなお客様と観測ツアーをしたいものです。金星通過はもう少し倍率を上げたいので、天体望遠鏡で観測したいと思います。太陽がいかに大きな天体かを実感できると思います。金星はほぼ地球と同じ大きさですので、実感しやすいと思います。天文ショーは本当にワクワクします。

Aloha~!

和田タイチョー

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2011年9月 4日 (日)

お月さん

こんにちは。

9/2にまたグリーンフラッシュ観れるかなと思って、例のごとくフィールドスコープをセットしてのんびりながめていました。グリーンフラッシュは見えましたが写真はイマイチでした。太陽が水平線に沈む時に、若干だるま夕日っぽくなったので写真に撮ってみました。

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水平線近くの太陽が変形して見えます。この写真だとお茶碗かおちょこみたいですね。蜃気楼の一種だそうです。太陽が水平線に接する前に、太陽の下にあたかももう一つ太陽があるように幻の太陽がくっつき、ダルマの様な形になるのですが、気づいた時にはすでに遅しで、このような写真になってしまいました。日本では高知県の宿毛市が有名みたいですね。

水面付近は大気も濃いですし水蒸気もたくさんいますので、太陽の輪郭もゆらゆらしています。この写真の太陽の上のほうと下のほうでは色が違いますが、これは前回の記事で触れたとおり、水平線付近は波長の短い光は拡散して目に届きませんので、ずいぶん光は弱められてしまいます。波長の長い赤い光が多く飛び込んできます。

その少し上はオレンジ、黄色と光が届くため明るさも明るくなります。こうしてみると大気の層が見えてくる気がしますね。この時点では眩しくて、肉眼では直視できません。カメラも適正露出などわから~ん!どうすりゃいいんだ~!という感じだと思います。でも、オートでちょっと補正はしているとはいえ、ここまで写る今時のコンパクトデジカメは大したものです。

さてここでやっとタイトルのお月さんの登場です。
9/2は新月から5日後のお月さんになります。花王のマークよりちょっと満ちた感じのお月さんです。この頃のお月さんは、影が出てクレーターや山の形がわかりやすく、なかなか見応えがあって私は好きです。満月はほぼ正面から太陽光があたるため、強烈な女優ライトを浴びた大物女優のように、しわやあばたも目立ちません。望遠鏡で見ると正直つまらないんです。満月は肉眼で見たり、月光を浴びた地表の景色、昼とは一味違う夜の雲などを眺めると幻想的で楽しいですが。

ちゃんとした機材で撮ってないのでイマイチな写りですが、コンパクトデジカメでクレーターが撮れればバンバンザイです。

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右の中央よりやや上の丸く色が濃い部分が“危難の海”。その下の色の濃い部分が“豊かの海”。その左上の丸みのある色の濃い部分がアポロ11号が着陸した“静かの海”です。静かの海は、日本で「ウサギが餅をついている」ように見える顔の部分です。豊かの海は耳です。

海と呼ばれる色の濃い部分は隕石の衝突などで、内部のマントルの一部が噴出した洪水溶岩だといわれています。ハワイ島を形作っている玄武岩です。月の地面の中では新しい地層です。白っぽい部分にはクレーターが無数にありますが、海にはあまりクレーターが無いことからも、海のほうが年代が新しいということは想像できると思います。玄武岩がクレーターを埋めてしまったからです。

お月さんはどうやら地球側が裏側よりも地面が薄いことがわかっています。誕生当時地球と月の距離が非常に近く、お互いドロドロに解けていたため、互いの重力で重たい核が地球側に偏り、軽い地面が裏側に追いやられたらしいです。お月さんの裏側は地面が厚く、隕石が衝突しても地殻を突き破りにくく、玄武岩が出なかったようです。現在はマントルは固まり、どろどろした溶岩を噴出すような火山活動も終わってしまい、穏やかな余生を送っている感じでしょうか。もう一枚拡大した写真をご覧ください

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こうやって見ると、クレーターも個性がありますね。クレーター内に出べそのようなでっぱりがあるものもあります。隕石衝突で地面が溶け、水面に水滴が落ちた時のようにポチャンと中央が盛り上がったようです。中央丘は高さ1000mを超える大きなものもあります。クレーターの直径は数十kmから大きなものは数百kmと巨大です。キラウエアカルデラが直径4.5kmですから比べ物になりませんね。

地球を含めた宇宙には、本当に好奇心をくすぐられます。驚きがいくらでも詰まっている、デッカイデッカイびっくり箱です。皆さんもぜひ、このワクワクするびっくり箱を開けてみてください。では、また。Aloha~!

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2011年8月25日 (木)

Green Flash

皆さんこんばんは。和田タイチョーです。

最近のコナは強烈な日差しで、屋外にいると結構暑い日が続いています。 我が家では庭の芝が部分的に茶色く枯れてきて、連日スプリンクラーの修理、調整に追われていました。 ご近所さんの庭も部分的に茶色くなっています。我が家は北緯19度38分なのですが、やはり太陽高度の高さと日照時間で部分的に水不足になり元気がなくなってしまったようです。

今日はこの大いなる恵みを与えてくれたり、時には全てを干上がらせて死に到らしめる事もある身近な太陽に関わるお話です。

普遍的なものの代表のように思われてきた太陽ですが、科学の発展と共に変化に富んだ普遍とは程遠いものだということがわかってきました。地球にはかつて氷河期があったり、極地域の氷が全く無い温暖な時代もありました。もちろん太陽だけの仕業ではありませんが、11年周期の活動周期や、もっと長い期間の極大期や極小期があることがわかっています。

現在温暖化が進んでいることは、日本の夏の暑さから誰もが実感している事だと思います。これは太陽活動よりも、アスファルトの蓄熱、放熱やガラス張りのビルの反射光、エアコンの室外機や自動車の熱などのいわゆるヒートアイランド現象と、温暖化ガスの排出など、人間の経済活動と密接な関係が有ることは間違いないでしょう。

ハワイ島では同じ強烈な日差しの中、真っ黒なパホエホエ溶岩の温度を測ったら60度!もありますが、同じ場所の植物達は33度でした。植物の葉や茎から水分が蒸発する気化潜熱で自らの体を冷却しています。その時にあたりの気温も下げてくれます。植物や雨の少ない溶岩地帯のコハラコーストは、同じ標高の森林地帯と比べて気温も高くなっています。

これだけの熱や光を使わない手はありません。
というわけで、我が家は家を購入時に太陽光発電パネルと、太陽熱給湯器を付けました。ハワイ島は電力のほとんどを火力発電に頼っています。原油高のあおりをまともに受けて電気代は高騰。しかもCO2をひたすら出しながらの発電です。

これが我が家の発電用ソーラーパネルです。

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メーターとにらめっこをしていると、自然と節電したくなるんです。数字で出てくるのでやはり無駄使いすると後悔します。節電とCO2対策にとって大きな力になっていく技術ですね。

太陽熱給湯器は写っていませんが、これもかなりお勧め品です。アメリカの家は大きなボイラーで湯を沸かしためておきますので、巨大な湯沸しポットを付けている状態です。給湯が電気代の30~40%を占めると説明されました。 この巨大湯沸しポットを取り払い、新たにタンクと熱で湯を沸かすパネルを屋根に取り付けます。庭のホースの中の水も火傷すほどのお湯になるので、黒いパネルで熱せられた湯は超熱くなります。

トータルで$40000でしたが、アメリカ政府と州政府からの補助があるので、Tax Return でほぼ半分戻ってきました。

さて話は変わって、連日サンセットがきれいな日が続いています。西の沖合いは晴れていることが多いので、自分の頭上が曇っていたり雨でも、サンセットは見えるということが多いコナですので、皆さんもハワイ島に来たときにはぜひのんびりと夕日を眺めてみてください。

ハワイでは頻繁に海に沈む太陽が、最後にフワッと美しいグリーンに輝き消えていくのを目にします。グリーンフラッシュと言います。一昨日は綺麗に見えたのですが、写真を撮ろうと思ったらメモリがありませんとの表示。そんなはずは無い!と思ってチェックするとうちのチビがカメラをいじったらしく、わけのわからない写真がいっぱい撮影されていてメモリーが満タンに。ということで写真に収められず、昨日は雲に阻まれギリギリ見えず。

3回目の正直で本日撮れました。グリーンフラッシュは最後の一かけらがグリーンになるので、とても小さいためにこのフィールドスコープとコンパクトデジカメを使って撮影しました。
フィールドスコープの接眼部にコンパクトデジカメのレンズをあわせて、カメラのズームで調節して撮るだけです。Dscn2394

これが初日の撮影の失敗の原因のチビです。私の後をず~っと付いてきます。全てまねをします。私のオヤジくさい部分をまねされるとカチンときます。っていうか気づかされます、私がオヤジくさいという事を。Dscn2399_3

マウカ方向は雨で綺麗な虹が出ていて、チビが大騒ぎしてました。まだレインボーは発音できません。レーモンと言ってました。Dscn2423

この時点ではまぶしくてスコープを覗くことはできません。カメラが露出を調整しているので適度な明るさに写っています。水平線にはわずかに雲がありましたがこの程度ならOKです。沈み行く太陽が黄色く眩しい時はグリーンフラッシュが見える可能性が高くなります。赤く眩しくない日は可能性が低くなります。Dscn2452

大気の状態が悪いと曲がりやすい、波長の短い光は曲がって拡散し目に届かなくなります。可視光線で一番曲がりにくいのが赤ですので、大気の状態が悪い日でも赤だけは目に届き太陽が赤く見えます。この日のように明るい黄色に輝いている日は空気がきれいで緑や黄色の光もたくさん目に届きます。Dscn2456

そしてこれがグリーンフラッシュです。なんとも幻想的な色です。Dscn2457
(写真はクリックすると少し大きくなります)

背景の空や手前の雲はもっと明るいのですが、太陽が明るかったので露出がアンダーに引っ張られて空が暗く写っています。このぐらいの露出のほうが太陽の色はちゃんと出ます。空に露出を合わせてしまうと、グリーンフラッシュは露出オーバーになって色が飛んでしまいます。

水平線近くは天頂方向とは違い、分厚い大気の層をかなり長い距離光が通ってきます。そのために光は大きく曲がります。赤い光と緑の光は曲がり方が違うため、一番強い赤い光が先に沈んだときに、やっと淡い緑色の光が見えてきます。その一瞬の間だけ緑色の太陽が見えます。皆さんもこの美しい現象をぜひ体験してください。

お勧めは双眼鏡で眺める。もちろん今回の私のようにフィールドスコープを三脚で固定して観るのが一番ですが、なかなか旅行の時などは荷物になるので、双眼鏡をお供に入れるがいいと思います。滝や鳥、星や月、最高に役に立ちます。

ただし、明るい太陽を見ると目を傷めますので、水平線にピントを合わせて準備しておき、その時が来たら視野の片隅に入れて眩しすぎないか確認してから眺めてください。グリーンフラッシュの写真の前の写真程度でも、直視できないほど眩しいです。直視すると目を傷めますし、肝心のグリーンフラッシュが残像で見えなくなってしまいます。

アイナヌイのツアーでは、各自にNikonの双眼鏡をお貸しします。初心者でも観やすく、像も非常にシャープで臨場感もすばらしいです。ぜひ私とハワイ島の大自然にどっぷりとつかってみませんか? ではまた Aloha~!

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