ハワイ島のチャーターならガイド歴24年、キラウエアを知り尽くした和田タイチョーにおまかせ!ハワイ島探検隊の「和田探検隊日誌」

和田タイチョーの日々を綴る和田探検隊日誌

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2015年5月12日 (火)

4/23 頃からキラウエア溶岩湖が見えはじめました!

皆さんのんにちは。和田タイチョーです。

今日は皆さんに嬉しいニュースです。
噴火はしているのに、なかなか生身の溶岩を見せてくれなかったキラウエア火山ですが、久しぶりに素晴らしい光景を目にすることができています。

2008年3月より誕生した、ハレマウマウ火口内のオーバールッククレーターですが、夜になると噴煙や壁面を溶岩湖の溶岩が照らし出し、迫力の光景が我々を楽しませてくていました。
しかし生身の溶岩は見えませんでした。プウオオの溶岩流も見えない場所を流れ、陸からは見ることができませんでした。

そんな中、とうとう溶岩湖の液面が、ジャガーミュージアム展望台から見えるようになりました! 液面は上昇を続け、4/27日にはクレーターエッジからわずか2mまで迫り、4/29朝にはとうとうクレーターリッジを超えて、ハレマウマウのクレーターフロアに流れ出しました。

まずは、4/24のツアー中に撮った写真を御覧ください。
写真撮影をしたい方は、どの機材を持ってこようか悩むところだと思います。デジタル一眼の場合は特に望遠レンズは大きく重いため悩みますね。各焦点距離で撮影した写真をアップしますので参考にしてみてください。焦点距離はフルサイズ換算です。

溶岩湖の液面が穏やかな場合(80mmで撮影)
D75_3958rm
写真は全てクリックすると大きくなります(無断使用禁止)

同じものを200mmで撮影(これをリミングしたらまずまず迫力出ますね)
D75_3941rm

400mmで撮影するとクレーターが画面から少しはみ出す感じです。
これをトリミングするとかなり湖面の詳細な写真になります。ピントと湖面がゆっくり動くため意外と被写体ブレが起きます。シャッタースピードはある程度早めの方が結果が良いです。
D75_3952r

上の写真は非常に穏やかですが、多くの場合バブリングという泡立ち現象が起きます。二日目のカレーを温める際に、表面に膜が張っていますが、やがて鍋の底から熱せられたカレーの水分が蒸発し、蒸気の泡が膜を突き破りブクブクと音を立てて吹き上がりますね。それと同じような事が起きます。ここからの写真はバブリングを中心に撮影しています。

バブリングが起きると迫力が増します。もし観に行った時に穏やかだったら、少し粘ってバブリングが起きるのを待ちましょう。下の写真は上の写真の13分後の写真です。奥で高温のマグマが湧き上がり始めました。
D75_3972

こうなると人間欲が出てきて、もっと拡大して観たくなります。弊社のツアーでは、バードウォッチング用にNikonのEDレンズを使った大口径フィールドスコープを使い、迫力のバブリングのドアップを眺めて頂いています。また、各自にも広視野の双眼鏡をお配りして、常に迫力のシーンを御覧頂いています。

穏やかな状態から、バブリングが始まる様子を動画で撮りましたので、その変化をお楽しみください。

フィールドスコープのアイピースにスマホやコンパクトデジカメなどを付けて撮影などもしています。下の画像はデジスコーピングで撮影しました。(合算焦点距離 1134mm)
Dsc_7434rm

ここまで温度差(光度差)が出ると、なかなかカメラの露出が難しくなります。溶岩が眩しく光ってディテールが写っていない上の写真でさえ、露出補正は-2段にしています。

より望遠で画面いっぱいに明るい部分を入れると、露出面では楽になりますが動きが早く被写体ブレやカメラブレが出ますので、しっかりとした三脚が必要になります。下の写真は合算焦点距離2430mmで撮影しました。露出補正は-1.3です。
Dsc_7300rm

この後バブリングは目視で18m程度に広がりました。下の画面の中に電車一両ははみ出すけど、アメリアの大型トレーラーはスッポリ入るという感じでしょうか。画面からはみ出したため、焦点距離をふたたび1134mmにして撮影しました。
Dsc_7333rm

液面の上昇に伴い、クレーター壁面は加熱されて膨張収縮を繰り返します。膨張によりひずみが生じて、岩は割れて猟銃を撃ったような音が響きます。肉眼ではなかなか気付きませんが、望遠鏡で眺めていると頻繁に壁面の小規模な崩落が起きていることがわかります。下の動画にも小さな壁面崩落が何度も写っています。

4/29の深夜2時にコナを出発し、早朝4時過ぎからたっぷり溶岩湖を観察しました。
日没後の混雑は尋常ではありませんが、早朝は場所も空いていますし、じっくりと観察や撮影ができます。帰ってから眠くなりますが。

クレーター内で2ヶ所から激しくバブリングしていました。
D75_4071r

この日はクレーターリムを溶岩が超えて、ハレマウマウのクレーターフロアに溢れだしていました。丸いクレーターの外に大量のパホエホエ溶岩が流れているのが見えます。
D75_4152

辺りはかなり明るくなりました。霧雨に悩まされて、思い描いたクリアーな写真はとれませんでした。でも、鳥のさえずりの中でこの光景を見るのはちょっと新鮮でした。
D75_4195rm

D75_4271rm_2

5/8の朝には、とうとう溶岩湖のレベルがハレマウマウのクレーターフロアより8mも高くなり、ハレマウマウクレーターフロアのかなりの部分を覆ってしまいました。
D75_4322rmt

昼間でも溶岩は良く見えています。やはり美しさでは夜ですが、夜まで滞在できない方には朗報ですね。以前は昼間は白い煙しか見えませんでしたからね。

昼と夜の見え味の違いがわかるように、同じ日の昼と夜の動画をお見せしますので、参考にしてみてください。では、昼間の動画をご覧ください。

こちらは夜の動画です。

以上、参考になれば幸いです。
今後のキラウエア火山情報は追ってアップしていきます。

最後に、日本では多くの活火山で活動が活発になっております。箱根火山周辺はGWに発生したこともあり、観光業に痛手となったと聞いています。箱根でも安全な場所と危険な場所があります。立ち入りが規制されている場所には近づかないと言う事は大切ですが、安全な場所までひとくくりにしてしまうのは、地域の方々にとって死活問題となります。ネットの噂などではない、正しい情報を調べることが重要です。

残念ながらニュースや新聞でさえ脚色されて大げさに騒ぐ場合もあります。ハワイ島は昨年そのような心ない報道により、観光客が減った経験があります。同じような風評被害が箱根などで起きないことを祈ります。

もちろん今回のキラウエアの変化が、観光客や住民にとって大きな脅威になることはありません。危険な場所は入れなくなりますので、立ち入りが認められている場所は安全に観光できます。1912年に全米初の火山観測所ができて以来、100年以上継続観測をしている火山です。爆発噴火を極めて起こしにくいという特異な噴火様式(キラウエア式、ハワイ式噴火)と膨大なデーターに基づく危険予知が進んでいる火山です。

日本の皆さんが安全に火山を楽しめるように、正しい情報を集め万全の体制でディープにご案内するがアイナヌイの火山ツアーです。ハワイ島に来る全ての観光客が、他ではなかなか観ることができない光景を楽しめることを祈っています。

Aloha!

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