ハワイ島のチャーターならガイド歴24年、キラウエアを知り尽くした和田タイチョーにおまかせ!ハワイ島探検隊の「和田探検隊日誌」

和田タイチョーの日々を綴る和田探検隊日誌

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2015年1月28日 (水)

タイチョー号シエナの窓のウォータースポット取り

今日はアイナヌイアドベンチャーズのツアー用車両、シエナ号の窓をピカピカにするプロジェクトです。いつもどのツアーの車よりもピカピカの状態でお迎えに行く!と決めていますが、最近窓にウォータースポットが目立つようになってきました。

水道水は純水ではないため、いろいろなものが溶け込んでいます。日中に洗車しますとハワイの強烈な日差しで窓が熱くなり、水滴が急激に蒸発すると溶け込んだミネラルや消毒剤などが窓に取り残され、ウォータースポットができます。

こびりついたウォータースポットは非常に頑固で、洗車や普通のガラスクリーナーでは到底取れません。着かないようにする事が最善ですが、いつも走行中に窓を拭いていくわけにも行きません。うちのようなツアーをしていると、リゾートでのスプリンクラーによる散水を浴びてしまう事も多く、どう頑張っても着いてしまうのがウォータースポットです。

下の写真の窓の反射は、一見するときれいのに見えますがやはりくすんでいます。奥の窓のから見える遠くの景色も霞んでいます。
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※ 写真は全てクリックすると大きくなります。

下の写真が窓に付いてしまったウォータースポットです。垂れた跡のような模様がそれです。
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全ての窓をダイヤモンド入りの研磨剤で磨いていきます。以前同じようなウォータースポット落しの研磨剤を使ったら、粒子が粗くガラスに磨き傷が付いてしました。この手の物を使う際には、必ずなるべく目立たない小さな面積の場所で試して、問題が無いようなら全体的に作業するようにしましょう。

今回は我が家の自家用車、10年物のピックアップトラックで試しました。全く問題なくきれいに仕上がったので今回商売道具に使う事にしました。今回の研磨剤はAce Hardware で購入しました。ハワイ島にはオートバックスのような大きなカー用品店は無いので、Wal☆Mart、K-Mart、Napa Auto、Ace Hardware などを物色します。

どの店舗も微妙に品揃えは違いますが、他で探して見つからないときは、意外とAceにあったりします。今回は他店よりもウォータースポット落しは品揃えが多かったです。

下の写真がその研磨剤です。
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これを手で研磨しましたが、かなり大変なので下のようなスポンジのバッフィングボールのような物を使いました。液剤が飛び散るのが難点ですが楽です。四隅などはうまく磨けませんので(ボディーを研磨してしまうと大変なので)仕上げは手で磨きました。

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磨いた後は柔らかいマイクロファイバータオルで拭き上げましたが、ボディーなどに付着していたので高圧洗浄機で吹き飛ばし、その後カーシャンプーで洗車しました。

このままではガラスはすっぴん状態ですので水を弾きません。雨が降れば水の幕で屈折して景色を楽しむことができません。すっぴんになったところでRainXという撥水コートを塗布します。
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ワックスを掛けるように円を描きながら塗っていきます。この時に日差しで窓が温まっていると早く乾きすぎてうまくいきません。洗車もワックスもコーティングも、必ず日陰でボディーやガラスが常温の時に行うと上手にできます。走ったばかりもボンネットやフェンダーが熱くなっているので避けましょう。

ちなみに、6月に日本に行った時に買ってきたボディーの艶出しガラスコーティングは、7月にコーティングしましたが、今でも水を弾き汚れを寄せ付けません。通常のワックスでは、雨の中を高速走行すると、ウェストラインから下の撥水効果は2ヶ月持ちません。このガラスコートは宣伝通り一年持つかもしれません。
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話は脱線しましたが、常にきれいに保つと、時々行う今回のような大仕事も楽になります。和田家の愛車のトラックは、普段洗ってもらえず汚かったのでメチャメチャ苦労しました。しかも完全には落ちませんでした。シエナ号は日頃のメンテの甲斐あって、メチャメチャきれいな仕上がりになりました。

下の写真が仕上げ後の写真です。反射もクリアーでパキッとした映り込みです。

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※ クリックして写真を大きくして見てみてください。

車窓の景色もきれいに見えます。車内も当然きれいにしていますよ。
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ボディーも7月以降洗車するだけのケアでここまできれいです。
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最後にこの作業をタイムラプスで撮影しましたので動画をアップします。夜の撮影の設定のままで、撮影間隔が5秒になってしまったため、メチャメチャ早い時間経過になってしまいました。3時間40分位の作業が15秒になってしまいました。どんな作業かさっぱりわかりません。雲の流れを観れば長い時間かかっているということがわかると思います。光も夕方の柔らかい光に変わります。14:00からの作業で、写真を撮り終わったのが16:55でした。さすがに疲れました。時々ブルーの服を着た座敷わらしのような生き物が映りますが、それはタイチョーJrの拓海君です。学校から帰ってきて所々手伝ってくれてます。

タイムラプス動画はこちら↓
https://www.youtube.com/watch?v=EAcfVKZtVTE

長い記事にお付き合い頂きありがとうございました。

Aloha~!

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2015年1月14日 (水)

キラウエア火山最新情報1/14/2015

超、超、超久しぶりの投稿です。

書き出すと長~い文になってしまうという悪い癖。この癖のせいですっかり遠のいてしまいました。Face Bookだと短い投稿になるので、ついFBで情報発信してしまいましたが、2015年はもう少しブログもまじめにやらないと改心し、今回投稿する事にしました。

2014年は御嶽山の水蒸気爆発という惨事があり、日本では火山は危険で恐ろしいという事が広く浸透したのではないでしょうか。

その後にキラウエア火山の溶岩流が、パホアという街に迫っているというニュースが大々的に流れました。ニュースの内容は家が焼かれたり、道路が燃えたりする映像とともに、キラウエアで特別な噴火が起きているような報道が殆どでした。視聴者側も御嶽山の悲劇が頭をよぎり、火山=危険という方程式が出来上がっており、キラウエアも同様に捉えてしまったのではないでしょうか。

火山は危険という常識は正解です。世界中の火山は噴火や噴気によって人名を奪いかねない危険な存在です。キラウエアも過去に犠牲者も出しています。しかし、キラウエア火山は他の世界中の火山とは大きく違い、非常に特徴的な噴火様式を持っています。

正直ハワイ島は風評被害が出ており、行き先の変更やツアーのキャンセルの話しもちらほら出ています。弊社は直接キャンセルは出ておりませんが、問い合わせや不安の声は多くはないですが頂きました。

キラウエア火山の現状を知って頂ければ、そのような過度な不安を抱かずに、ハワイ島やキラウエア火山に行き、素晴らしい大自然からの恩恵を受けることができると思います。

メインのキラウエアカルデラは長径4.5km以上、短径3.25kmほどありますが、その中に直径915m程のハレマウマウ火口があります。更にその中に長径210m、短径160m程のオーバールックベントが口を開けて、二酸化硫黄だけでも毎日5000t以上を出しています。その直下50m~35m程下にドーム球場ほどの大きさの溶岩湖があり、その輝きで噴煙が日没後にあたりが暗くなるとオレンジ色に染まります。

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昼間のキラウエアカルデラ 2015年1月  ※写真は全てクリックすると大きくなります。

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夜のキラウエアカルデラ 2015年1月

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夜のハレマウマウ火口オーバールックベント 2015年1月

この直下に直径4000mを越えるマグマ溜りがあるといわれています。マグマ溜りの上のメインのカルデラ内と、そこから南西リフトゾーン、南東に伸び急に東に曲がるイーストリフトゾーンという噴火帯があります。メインのカルデラでは1982年に1日噴火したのを最後に、溶岩流の噴出はありませんが、溶けた溶岩でできた湖、溶岩湖があります。絶え間無く地下から熱いマグマが上昇し、上部で冷やされ沈んでいくという熱対流により、溶岩湖の表面は固まらずにいます。ちょうど深い湖(本栖湖など)が凍結しないのと同じ理由ですね。

イーストリフトゾーンでは1960年代後半から1970年代にかけて度々噴火を繰り返してきましたが、1983年の1月3日からナパウクレーターからカラルアにかけて割れ目噴火で始まりました。その年の6月から現在のプウオオ付近で噴火が始まりました。それからチェーンオブクレーターズロードが次々と焼かれ寸断し、1990年にはカラパナの街がほぼ消失しました。チェーンオブクレーターズロードは15km以上に渡り埋まってしまいました。

1983年からほぼ毎日溶岩を出し続け現在に至っています。キラウエアは他の地域の火山と比べ、極めて爆発を起こしにくい火山と言われています。多くの火山はハワイのマグマよりも二酸化珪素の量が多く、これがマグマの粘性を高くします。この二酸化珪素(SiO2)の量で溶岩の種類を別けています。45%~52%が玄武岩(キラウエアは48%)で、53%~63%が安山岩、63%~70%がデイサイト、70%を越えると流紋岩になります。

このSiO2の量で噴火の様式も変わります。もちろん他の様々な条件もありますが。
SiO2が少ないほど流動性が高く、噴火は比較的穏やかです。SiO2が多いと爆発的な噴火や火砕流などの一瞬で人命が奪われるタイプの噴火を起こしやすくなります。

ハワイは極めてSiO2が少ない為、多くの場合マグマの圧力で山が膨張し、ゴムと違い伸びる事ができない岩石は地割れを起こし、その1km前後の地割れから一斉に溶岩を数十メートルほど吹き上げる割れ目噴火から始まることが多いです。

その後高く吹き上げる溶岩噴泉を起こしたり、割れ目が収束して行き一箇所からドロドロと静かに溶岩を流しだす噴火へと移行していきます。
1983年から噴火しているプウオオ火口は長い間ドロドロと溶岩を出す噴火を続けています。メインのカルデラから直線距離で20kmほど東にプウオオがあります。

通常はプウオオ付近の地形は南東に傾斜している為、溶岩流は南東方向に流れます。その方向は基本的に火山国立公園の敷地なので、誰の家も焼かずに観光客が目の前で溶岩を観る事ができます。プウオオは火山国立公園の境界ギリギリの位置なので、より北東に流れた溶岩はカラパナ地区やロイヤルガーデンの住宅地を焼きましたが、多くの場合は災害とはならずに多くの観光客を喜ばせてきました。

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ハワイ火山国立公園 オーシャンエントリー 2006年

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カラパナ オーシャンエントリー水蒸気爆発 2008年

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火山国立公園 スカイライト(溶岩洞窟の天井の穴)2006年

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カラパナ オーシャンエントリと溶岩流 2010年

上の写真はすべてツアー中に私が撮影した写真です。この様な光景を観光客が安全に見学できるのがキラウエア火山の特徴です。(現在は残寝ながら観ることはできません)

溶岩噴泉が上がっても貿易風の影響で風向きがほぼ一定のハワイ島では、風上側はガスも噴石の被害も驚くほどありません。伊豆大島の三原山の溶岩が比較的キラウエアの溶岩と似ていますが、三原はマグマの中のガスが多く、溶岩噴泉+爆発が伴う為に四方八方に飛んでしまいます。風上でも熱い溶岩が飛び散ります。

キラウエアは溶岩流も山の傾斜が驚くほど緩い為、溶岩流に飲み込まれるということも考えにくいです。

キラウエアを安全にガイドできるもう一つの一因は、1912年に全米初の火山観測所が現在のボルケーノハウスの場所にできました。つまり100年以上もの間、火山学者たちはキラウエアとマウナロアを観測し続けてきたのです。しかもキラウエアは噴火の頻度が高く、長く噴火する事も多いため、膨大なデータが蓄積され、両火山ではほぼ噴火前のシグナルなどがわかっています。人間が最も詳しく知る火山がキラウエアなのです。

現在の噴火も32年間の長い噴火の歴史の中でも穏やかな方です。特別な噴火をしたわけではないのです。毎日続いてきた日常的な噴火をしているに過ぎません。

なぜ日本のマスコミが大騒ぎしたかといえば、たまたま流れる方向が悪く、街に向かってしまったという事です。パホアのハイウェイが焼かれると、その先に住む数千人の人たちが出入りできなくなるという事で、大きな問題になっています。対象住民にとっては本当に深刻な問題です。しかし、観光客の方の安全を脅かすような災害ではないのです。

私は日本の民放某テレビ局のニュース班から電話取材を受けました。風評被害を受けていると思うので、それを払拭するような内容の報道をしたいとの事で受けましたが、実際のオンエアーを観たら、街に流れ込む溶岩の動画と 「迫り来る溶岩!住民たちの不安はつのる」みたいな内容で、私の話も数秒間で全く払拭できませんでした。

NHKは観光客への影響は無いとの事ですときちんと言っていました。多くのニュースが残念ながら真実を伝えていませんでした。ニュースという性質上、数字が取れるかとかインパクトがあるかなど、バラエティー番組のような感覚で報道しないで欲しいと強く思いました。

私もこの仕事を25年以上していますが、L.A.時代に湾岸戦争が有り、戦争当事国に遊びに行くのは不謹慎みたいな報道が多く、キャンセル続出し大打撃を受けました。アメリカは戦争中も人の庭先で戦争をするので、市民生活は景気が悪いな~ぐらいで、ゴルフをしたり旅行に行ったり、極めて普段通りです。全く不謹慎ではないのです。9.11のテロもアフガニスタン、イラクの時も、サーズの時も大打撃を受けました。消費税8%になった時も皆がお金を使わなくなるような誘導的とも思える報道でした。景気を上げなくては、消費を増やさなければいけない時に一方的に節約モードに入る人ばかりを出す。あの時期に「関係ないね、今まで通りに使うよ」という人もたくさんいたと思いますがなぜかそういう意見の人はニュースに出てこない。ちょっと愚痴になってしまいましたが、マスコミは非常に影響力が大きいということを胸に刻んで、中立の立場で真実を伝えて欲しいと思います。

また長くなってしまいましたので、今回はこの辺で終わりまして、また実際の溶岩流の位置なども報告できればと思います。では、明日ツアーなのでおやすみなさい。

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