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2012年10月19日 (金)

キラウエア火山 溶岩情報 10/2012

皆さん、お久しぶりです。
すっかりブログの更新から遠ざかってしましまいた。

今日は久しぶりに最近のキラウエア火山の状況をご報告いたします。

まず、メインのハレマウマウ火口ですが、大きな変化はありませんが、日々変化を繰り返しております。

10/1にハレマウマウの傾斜計がインフレーション(山が膨張)し始め、数値は緩やかですが10/9の夜までインフレーションし続けました。その結果ハレマウマウ火口内のニューベント内の溶岩湖の液面が上昇しました。

内部の南側の深さ約50mにインナーリッジという出っ張りがあり、通常はインナーリッジよりも深い位置に液面があります。ところがこの8日間に及ぶ緩やかなインフレーションで液面がインナーリッジを何度か超えました。

そして10/9の夜から約一日デフレーションを起こし、液面は下がり(とは言ってもまだ高め)ました。10/10の夜には再びインフレーションに転じ、また液面が上昇しました。

以下の写真2枚が過去のハレマウマウ火口のベント内の溶岩湖の上昇下降の写真です。

Img_1698_3
USGS HVO写真使用 3/5/2011 15:25(写真は全てクリックすると大きくなります)

Img_1696
USGS HVO写真使用 3/5/2011 15:45

このように溶岩湖の液面はマグマの圧力などで上下しています。2枚目の写真名はインナーリッジをほぼ隠しています。

そしてこれが今日のHVOの写真です。上の二枚と比べてかなり液面が高い事が分かります。
M
USGS HVOの写真使用 10/18/2012 22:24

この液面上昇に伴い、ベントの内部は上部まで温度が上昇し、熱膨張により岩に大きな力が掛かりました。その力で岩が割れ、大きな銃声のような音がしています。ジャガーミュージアムからも音がはっきりと聞こえます。

インナーリッジの上部から大量のガスを出していますが、溶岩が上昇してガスのベントを塞いでしまうと、ガスが一時的に極端に少なくなります。その後液面が下がるとガスのベントが露出して、ガスの濃度が上昇します。

10/7の夜から10/8の朝にかけてベントの一部も崩れたようで、大きくなっているようです。下の写真が10/8に私がジャガーミュージアムから撮った写真です。風が無く煙が真上に昇っていますが、なかなか明るく光っていました。

Wad_5659_2

プウオオから出た溶岩今どうなっているのでしょう?何度も進退を繰り返しながら、未だに海まで到達していません。オーシャンエントリーは、このままの勢いではもう少しかかりそうです。現時はパリ(崖)を下り、海岸線の平地に流れています。

パリの溶岩は暗くなっても見えても点状にオレンジ色の溶岩がポツンと光る程度。国立公園側のエンドオブロード周辺からの写真です。

Dsc_5072
10/5/2012 18:15

この写真は弊社の秘密兵器のフィールドスコープにデジカメをセットして超望遠撮影しています。焦点距離は35mm換算値で2430mmになります。それを持ってしてもこの程度。

では、カラパナから観たらどうなるのか?これを確かめに、休みの日の夕方に家族で行ってきました。結果は正直ガッカリでした。

まず、駐車場から約10分歩いてビューイングエリアに到着。パリは見えますがパリの付け根と平地の部分が全く見えません。しかも、ビューイングエリアの溶岩の上は、暗くなると閉鎖されて道路まで下りなくてはいけません。ますます角度的に見えない。では、写真をご覧ください。

Dsc_5148
10/16/2012 18:37

上の写真は国立公園側から撮影した機材と同じです。どちらから観ても遠い。カラパナの地元の人がやっているハイキングツアーも聞いてみましたが、現在5時間半のハイキングだそうです。15:30、16:30の2回と書いてありました。これはかなり歩きに自信のある人じゃないと行けない距離です。私は慣れていますが5時間以上は歩きたくないです。

肉眼で観たら本当に点です。結論としてはカラパナまで退屈なドライブをして行く価値は無いというのが率直な気持ちです。ハレマウマウ火口が非常に素晴らしい状態なので、弊社のツアーは大きな変化が無い限り、国立公園内でたっぷりと楽しむということになりそうです。

では、また大きな変化がありましたらお知らせいたします。
Aloha~!

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