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2012年5月22日 (火)

ハワイ島部分日食 5/20 2012

日本は大都市圏で金環日食が観られるという幸運に恵まれました。天気予報はなかなか厳しい感じでしたが、多くの場所で観られたようですね。前回の皆既日食の時は、多くの人が押し寄せた島が悪天候で残な結果になりましたので、今回も心配していましたが本当に良かったですね。

ハワイ島は日付変更線をまたぐため5/20の日付になりますが、部分日食が観れました。その様子をご報告したいと思います。

ハワイ島では約1/10程度に欠けるという程度だったので、家で観れたら観ようかな位の感じで家で仕事をしていました。何の気なしに iPad の某天文ソフトウェアで星図を使って日食の様子を再現したところ、情報とは違い結構欠けて見えていました。しかし、ハワイ島の位置ではそんなに欠けないはず?と疑問に思いましたが、とりあえず観ておいた方が良いなと思いました。

しかし、コナはドン曇り。全く見える気配はありません。仕方が無いのでコハラコーストの晴天域に観に行く事にしました。しかし、観測用の望遠鏡に取り付けるソーラーフィルター(1/10000~1/100000に光を弱めるフィルター)は持ってないし、最低でも望遠鏡を使わずに眼視で観れるように、現像済みポジフィルム(スライド用の写真フィルム)の露光していない部分を探し、2重に重ねて即席日食メガネを作りました。

Img_2959_2
こんな感じに2枚の部分と1枚の部分を作ると晴れ用、雲り用になります。

Img_2963
こうやって使います。ちなみによく見えました。

太陽光は想像以上に強いため、直接肉眼で焦点を合わせて見た場合、一瞬で網膜を傷めます。日食メガネを自作する場合は一歩間違えると大変危険ですので、専門的な知識のある方にアドバイスをしてもらうようにしてください。少しでも眩しいと感じたら、それで見ることは大変危険です。きちんと減光されているものは眩しくありません。

でも、これでは撮影はイマイチです。コンパクトカメラのレンズの前に付けて撮影は出来ますが、それでは太陽が小さすぎて、太陽が露出オーバーになってしまいうまく撮れません。

Dsc_3503
これが即席日食メガネを使い、Nikon1というカメラの300mm相当の望遠レンズで撮影したものです。300mmといえば、相当な望遠レンズになりますが、それでもこの大きさにしかなりません。太陽の視直径は0.53度位ですので、もしも東から西に一直線に天空に線を引いた場合、その線上に太陽を隙間無く並べると約340個並びます。思っているより大きく写らないのが太陽なんです。

何とかフィールドスコープを使ったデジスコーピングで太陽を撮りたいと思い考えました。本来はフィールドスコープの先端に合う大きさのソーラーフィルターを付けるのですが、あいにく持っていません。そこでひらめいたのがハイキングなどに持って行くエマージェンシー・ブランケットです。緊急時に体温の低下を防ぐために使う、極薄のAlminized Polyester という素材のシートです。体を覆うと体温がシートで反射して体に戻るという事で体温低下を防ぐものです。

これを以前使用した時に光がわずかに透過することを知っていましたので、これを使えば何とかなるかも知れないと思い、家を探しましたが見つからず、Kmartで買い現地に向かいました。

Img_2952
こんな感じに適当な大きさに切り、望遠鏡の前に張って取り付けます。まずは一枚つけてどの程度遮光するかアイピースに手を近づけて、手に当たる光を見て確かめます。ちょっと強すぎるのでもう一枚付けました。手を当てた感じは良い感じなので、サングラスをかけて覗いてみました。イイ感じ。でもサングラスを外すと眩しいです。3枚付けると暗すぎで、光学的にも悪化しすぎなので2枚に決定。

Img_2949
こんな感じで完成。本当はシワを伸ばさないといけませんが、いまいちピンと張れずこれで妥協。合成焦点距離2430mmの超望遠なんちゃって日食観測システム完成。写りは正直イマイチでしたが、better than nothing ということで無理やり納得。

Dsc_3453
午後 2:26 太陽の北極の少し東が少し欠けてます。太陽の赤道よりも北に多数の黒点が見えます。

この自作フィルターはブルー系の色が出るので、ホワイトバランスをいろいろ調整しながら撮影しました。オートから晴天、曇り、晴天日陰、蛍光灯、白熱灯など試しましたが、結局マニュアルで自分で調整して落ち着きました。その写真を画像処理してあります。

Dsc_3556
15:24 前の写真から約一時間が経ちました。月の位置が東から西にこれだけ移動しました。本当に興味深いですね。金環日食と比べれば地味ですが、それはそれで十分楽しめました。観に行ってよかったと思いました。

皆さんもいろいろと天文ショーを楽しんでください。春分の日と秋分の日に正確に真東から昇る日の出、真西に沈む日没を観るのも十分楽しいですし、流星群などもイイですね。

近い将来、ハワイでは以下の二つの天文ショーがあります。

ハワイ現地時間6/3の夜、日付が6/4に変わる頃から部分月食が始まり、ピークが深夜1時ごろで2時頃に終了します。

そして同じくハワイ時間6/5の正午過ぎから太陽面を金星が通過します。日食同様に光を大幅に減光すると太陽に黒いほくろのように金星がシルエットで見えるはずです。この日も休みだったら観測したいと思います。出来ればそういうのが好きなお客様と観測ツアーをしたいものです。金星通過はもう少し倍率を上げたいので、天体望遠鏡で観測したいと思います。太陽がいかに大きな天体かを実感できると思います。金星はほぼ地球と同じ大きさですので、実感しやすいと思います。天文ショーは本当にワクワクします。

Aloha~!

和田タイチョー

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