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和田タイチョーの日々を綴る和田探検隊日誌

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2012年3月13日 (火)

アイナヌイアドベンチャーズ 火山、溶岩情報 3/12/2012

今日は不定期に行っているアイナヌイアドベンチャーズのキラウエア火山の近況報告をします。長い間、プウオオから流れ出た溶岩は、我々が観る事のできない山の上のなだらかな斜面で進退を繰り返してきました。

現在の溶岩流はかつての住宅地“ロイヤルガーデン”を流れ、海岸線の緩斜面に到達し、今日現在海まで距離は約2kmです。もうすぐオーシャンエントリーが出来そうですが、3/11~12にかけて山の傾斜角がほぼ5マイクロラジアン デフレーションしました。山の傾斜角が下がったということは、山が膨張から収縮に転じた事になり、これはマグマの圧力が弱まったという事になります。そうなると溶岩の出に影響を及ぼします。経験上4マイクロラジアン程度落ち込むと、噴出量が若干減少する事が多いと思います。

今回も基準値からマイナス3、デフレーションに転じたときからみてマイナス5ですので、影響のある数字だと思われます。溶岩流の進みは足踏み状態、または固まり若干後退するかもしれません。しかし、チューブが上流まで固まってしまう事はないと思いますので、また溶岩の量が増えれば進んでくると思いますので、いずれにしても近い将来オーシャンエントリーが出来る公算は高いです。(1マイクロラジアン=100万分の1度)

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上記の表はUSGSのHawaiian Volcano Observatory のWEBからお借りしました。

これは同時にメインの火口ハレマウマウ火口の溶岩湖のレベルも下がるということです。明るさは必ずしも暗くなるとは限りませんが、液面が下がると溶岩湖の表面積が小さくなることは確かです。そうなってもマグマの対流が激しければ明るく光るのですがどうでしょう。

現在の溶岩がどの辺りにいるかを示した地図も貼っておきますので参考にしてください。こちらもUSGSのHVOの資料です。

Erz_episode61_6mar2012_near_l
赤い線で描いてあるのが現在の溶岩流の位置です。赤い線の一番左の流れが最後のロイヤルガーデンの生き残りのジャックさんの家を飲み込んだ溶岩流です。大きく分けてイーストローブ、ウェストローブの二つの流れになります。イーストローブは表面のブレイクも少なく、ウェストローブのほうが見応えがあります。

パリに現れた溶岩ですが、炭火のように転々と見えていたのですが、3/5からサーフェイスフローが活発になり、良い状態が続いています。

では、3/5のPali(崖)の溶岩の写真をご覧ください。とにかく遠いので、普通のカメラではなかなか写りません。

Dsc_0249
これは焦点距離10mm(フルサイズ換算で27mm)の広角レンズで撮りました。遠くのパリに溶岩が流れていますがわからないですね。(写真は全てクリックすると拡大します)

Dsc_0251_3
これが焦点距離30mm(フルサイズ換算81mm)の中望遠レンズで撮りました。肉眼で見るよりも少し大きく見える感じです。多くの観光客の方は双眼鏡も望遠鏡も持っていないので、このような見え方で見学しています。

ちなみに今まで重たい一眼レフのデジカメを持って行っていたのですが、この度バードウォッチング用にミラーレスのレンズ交換式のカメラを購入しました。

Img_28721
フィールドスコープとの相性が良いので、鳥の写真をツアーでお客様に撮っていただくように購入しました。スコープとカメラをつなぐブラケットを日本に注文していますが、まだ届いていないので手持ちでスコープに合わせて今回は使用しました。

では、アイナヌイの高性能Nikon社製フィールドスコープで眺めるとどうなるでしょう。

Dsc_0246
同じ場所から撮ったとは思えない倍率ですね。スコープの30~75倍のズームアイピースにカメラを合わせて撮影するコリメート法という方法で撮りました。カメラのレンズは10~30mmのズームで25mmの焦点距離で撮影しました。溶岩流の最下部でアア溶岩が斜面をコロコロ転がるのがはっきりと見えました。

動画はこちら

Dsc_0254
これはカメラのレンズを28mmにズームして倍率を上げて撮りました。辺りも薄暗くなってきたので手振れの限界を超え少しブレています。眼視ではかなり鮮明に見えます。アア溶岩が落石というか雪崩のように崩れだし、なかなかの迫力がありました。

動画はこちら

予断ですがこの日は日没後に高い雲が染まりきれいでした。

Dsc_0269
低い雲は下から太陽の光は当たりませんが、高い雲だけ太陽光が雲の下を照らします。

Dsc_0265_2
海も淡い色に染まりました。

Dsc_0276
夜のハレマウマウ火口は霧が良い具合に出て幻想的でした。このカメラ、ハイライトが白飛びしやすいのが難点。小さくて便利ですが、やはり写りはそれなりです。ちゃんと撮りたい時には重くても一眼レフを持って行かなくちゃダメみたいです。でも、雰囲気は伝わりますでしょ。月夜の晩は火山見学はなかなかGoodですよ。

3/6はこんな感じでした。

Dsc_0312
この日は主にパホエホエ溶岩で、滝のように流れていました。フィールドスコープのアイピースを30倍にして、全体の様子が写るように撮りました。カメラのレンズは18mmで撮影。

Dsc_0314
この日もなかなかの見え味でした。眼視では75倍まで倍率を上げて観て頂きました。倍率を75倍に上げると溶岩の表面が所々冷えて黒くなり、それらの模様が動いているのがわかり、ドロドロと流れているということが実感できます。やはり赤く見えるだけでなく、動きがあると見ていてワクワクします。

2日おいて3/9にまた行きましたが、まだ流れは良い状態でした。しかし、この日は小さなお子さんの参加という事もあり、溶岩の場所に到着したのが少し遅く、写真を撮るには暗くなりすぎてしまいました。超ブレブレの写真になりますが一応こんな雰囲気だったという事で貼っておきますね。

Dsc_0405
右上のほうにも溶岩がいますが、これが東側の流れになります。表面のブレイクは少なめです。

キラウエアのサミットが5マイクロラジアン落ちましたが、プウオオ噴火口は1.5ほどしか落ちていません。これが今後数日の溶岩の出にどのように影響するかわかりませんが、HVOはサーフェイスフローは弱まると予想しています。

また大きな変化があったら報告します。良い状態が続いてくれるとイイですね。
では、また・・・Aloha~!

和田タイチョー

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